「どうしてうちの子は、普通にできないんだろう…」そう感じて悩んでいるママへ。私も同じように感じ、涙した日々がありました。でも、発達障がいのある子どもの“困った行動”には、ちゃんと理由があります。この記事では、専門家であり母親でもある私が、自身の経験を通してわかった「行動の意味」と「家庭でできるサポート方法」を、やさしくわかりやすくお伝えします。
どうしてこの子は「ふつう」にできないの?
「お友だちと同じようにできない」「急に泣き出してしまう」そんなわが子の行動に、戸惑ったことはありませんか?
私もそうでした。うちの子も、教室に入れなかったり、お店で突然走り出したり…。最初はどうしていいかわからず、私自身も泣いてしまうことがありました。でも、子どもの行動には理由がありました。それがわかったとき、気持ちがぐっとラクになったのです。
このブログでは、発達障がいのある子どもの行動をどう理解し、どうサポートしていけばよいのか、私の経験と専門知識から、わかりやすくお伝えしていきます。
子どもの“困った行動”には理由がある
「イスにじっと座っていられない」「友だちに手が出る」「急に大きな声を出す」――発達障がいのある子どもには、いわゆる“困った行動”がよく見られます。でも、それはわざとやっているわけではありません。
たとえば、大きな音がとても苦手な子は、突然のチャイムの音にびっくりして、耳をふさいだり、逃げ出したりします。ほかの子にとっては平気な音でも、その子にはつらいのです。
また、ルールが変わると混乱してしまったり、やることの順番がわからなくてパニックになる子もいます。これは、見通しを持つことが苦手だからです。
子どもの行動には「困らせよう」という気持ちはありません。「どうしてもつらい」「わからない」「伝えたいことがある」――そういう気持ちのあらわれなのです。
行動の裏にある“伝えたい気持ち”を読み取る
子どもが泣いたり、怒ったり、じっとできなかったりする時、その行動には「本当の気持ち」が隠れていることがあります。たとえば、ことばで「やめて」と言えない代わりに、物を投げてしまう子もいます。
私の子も、思うように気持ちが伝えられないとき、いきなり大声を出したり、床に寝転んで動かなくなったりしていました。でも、落ち着いたときに「言いたいことがあったんだよね」と声をかけると、コクンとうなずいてくれたのです。
子どもの行動をただ止めるのではなく、「なぜそうしたのかな?」と考えることが大切です。親が気づいてくれると、子どもは安心します。そして、少しずつ落ち着いて気持ちを伝えられるようになっていきます。
家庭でできる!やってよかった我が家のサポート術
子どもが安心して過ごせるように、家庭でできる工夫をいくつかご紹介します。どれも、うちの子に実際に効果があったものです。
● スケジュールボードで見通しを持たせる
「次は何をするか」を写真や絵で示すと、子どもは安心します。「ごはん→お風呂→ねんね」など、流れがわかると落ち着きます。
● 音や光の刺激をやわらげる
音に敏感な子には、静かな場所やイヤーマフが役立ちます。明るすぎる照明が苦手な子には、間接照明もおすすめです。
● 気持ちを受け止める言葉がけ
「そんなことしちゃダメ!」ではなく、「そうしたくなるくらいイヤだったんだね」と言葉を変えてみると、子どもは理解してもらえたと感じます。
小さな工夫の積み重ねが、子どもにとって大きな安心になります。
まとめ
子どもの“困った行動”を「わがまま」や「しつけ不足」ととらえるのではなく、「なにか伝えたいサイン」と受け止めることで、親子の関係は変わります。行動の背景を理解し、ちょっとした工夫を取り入れることで、子どもは安心し、落ち着いて過ごせるようになります。ママが変わると、子どもも少しずつ変わっていきます。あせらず、比べず、その子らしさを大切に育てていきましょう。
おわりに:ママが変わると子どもも変わる
発達障がいのある子どもは、「ちょっとちがう」やり方で成長します。まわりと比べると、できないことが気になってしまうかもしれません。でも、子どもなりのペースで、しっかり育っています。
子どもの行動には意味があります。その意味を理解して、安心できる環境や関わり方をつくっていくことで、子どもはぐんと力を発揮します。
私も、専門家である前にひとりの母親です。悩んで、迷って、子どもと一緒に少しずつ前に進んできました。この記事が、同じように悩むお母さんたちのヒントになれば、うれしいです。