イスひとつで変わる!?集中力を引き出す家具とは

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発達に心配のある子どもを育てる中で、「どうしたら落ち着いて過ごせるの?」「家でも療育ってできるの?」と悩むことはありませんか?そんなとき、毎日の生活の中に取り入れやすいのが“療育家具”です。でも、どんな家具がいいの?本当に必要?そんな疑問に、専門家であり母でもある私が、導入前にぜひ知っておいてほしい5つのポイントを、わかりやすくお伝えします。

目次

はじめに|療育家具ってなに?なぜ今、注目されているのか

療育家具(りょういくかぐ)という言葉を聞いたことがありますか?

これは、発達に心配のある子どもたちが、安心してすごせたり、集中して学べるように工夫された家具のことです。たとえば、じっと座っていられない子でも、体をうごかしやすいようになっていたり、姿勢がくずれにくい形になっていたりします。

私自身、障がいのある子どもの母であり、長年、子どもの発達について大学で教えている立場でもあります。自分の子どもとの日々のくらしの中で、「もっと使いやすい家具があればいいのに」と感じたことが、この家具の開発につながりました。

今、多くの家庭で、家の中でできる療育(子どもの育ちを手助けする関わり)に取り組むお母さん・お父さんがふえています。そんなとき、日々使う家具が「子どもに合っているかどうか」は、とても大きなポイントなのです。

子どもの特性に合わせた家具選びのポイント

発達障がいといっても、子どもによって特性はちがいます。

たとえば、じっとしているのがむずかしいADHDのお子さんなら、少しだけ体を動かせるイスの方が集中できることがあります。手先が不器用なお子さんなら、ものをしまいやすい形の机が便利です。

よくあるのは、「子ども用だから」と見た目がかわいくて小さな家具を買ったけど、子どもにとっては使いにくくてすぐに使わなくなった、というケースです。子どもに合っていないと、家具がストレスになってしまうこともあります。

だからこそ、「この子にはどんな動きやすさが必要かな?」「どんなときに落ち着いて過ごせるかな?」と、日ごろの様子を思い出してから家具を選ぶのがおすすめです。

安全性と使いやすさ|デザインより大事なこと

おしゃれでかわいい家具はたくさんあります。でも、療育家具で大切なのは、見た目より「安全さ」と「使いやすさ」です。

たとえば、イスが軽すぎると、すぐにひっくり返ってけがをすることがあります。角がとがっていると、動きが大きい子どもはぶつかってしまいます。机の上がすぐにぐちゃぐちゃになるなら、子どもが自分で片づけやすい工夫があるとよいですね。

「この家具は、うちの子が毎日安心して使えるかな?」と考えながら、ひとつひとつのポイントをチェックしていくと、後で「買ってよかった」と思える家具に出会えるはずです。

続けられる環境づくりのために|親の「負担」が減る家具とは?

子どもにとって良い家具でも、それを使う大人がしんどくなってしまっては、続けるのがむずかしくなります。実は、療育家具には「親の負担をへらす」という大切な役割もあるんです。

たとえば、いつも使うものが手の届くところにあると、「出して」「しまって」と毎回呼ばれることが少なくなります。イスにちゃんと座ってくれると、何度も注意しなくてすむようになります。

子どもに合った家具を使うことで、少しずつ生活がスムーズになっていきます。お母さんやお父さんの「イライラ」や「心配」もへって、笑顔の時間がふえるはずです。

実際に使って感じた「あるとないでは大違い」の効果

わが家では、学習机を療育家具に変えてから、子どもの変化がいくつも見られました。前はすぐに立ち上がっていたのが、10分、15分と机に向かえるようになりました。イスの高さや角度がちょうどよくなるだけで、姿勢もよくなり、イライラも少なくなりました。

子ども自身も、「この机、かっこいい!」「ここで勉強する!」とやる気を見せてくれるようになったんです。「子どもが自分から使いたくなる」って、とても大事なことだと実感しています。

おわりに|家具は「支援ツール」、選ぶ前に知ってほしいこと

療育家具は、子どもにとって「使いやすくて安心できる道具」です。そして、親にとっては「がんばりすぎなくていい、手助けのひとつ」だと思います。

すぐにピッタリの家具に出会えるとは限りません。でも、少しずつ試しながら、子どもと一緒に「使いやすい暮らし方」を見つけていけば、それだけで大きな一歩です。

「うちの子にはどんな家具が合うかな?」と迷ったときは、この記事を思い出してくださいね。私も、同じ母親として、専門家として、あなたの子育てを心から応援しています。

まとめ

療育家具は、子どもにとって安心できる居場所をつくるだけでなく、親の負担を減らし、家庭での療育をサポートしてくれる大切なツールです。ただし、見た目や価格だけで選ぶのではなく、子どもの特性や日常の様子に合わせた選び方がポイント。この記事で紹介した5つの視点をふまえれば、子どもに合った家具がきっと見つかるはずです。焦らず、じっくり選んでくださいね。

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