カンナの世界:種類と用途を極めて木工を楽しもう

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木工を楽しむ中で、「もっと仕上がりを良くしたい」と思ったことはありませんか?そんな時、頼れる相棒となるのがカンナです。木材を滑らかに仕上げ、作品全体の完成度を高めるこの道具には、職人たちの知恵が詰まっています。本記事では、さまざまな種類のカンナとその用途を詳しくご紹介します。なお、カンナの具体的な使い方については、また別のブログで詳しくご紹介します。

目次

カンナの種類とその役割

それぞれのカンナは何をするために使用されるかが分かっていることが大切です。ここでは、具体的なカンナのシリーズを見ていきましょう。

a. 平カンナ

木材の表面を平らに整える、もっとも一般的なカンナです。板材や角材の仕上げに使いやすく、初心者からプロまで幅広く愛用されています。木工の基礎作業において欠かせない存在です。

平かんな

b. 長台カンナ

台が長いことにより、平面を正確に仕上げるためのカンナです。特に、長い木材の木端をまっすぐに整えたり、板と板を接合する際に役立ちます。直線性と平滑性を高める作業に最適で、家具製作では重宝されます。

c. 台直しカンナ

自分のカンナ台を調整するための特殊なカンナです。カンナの調整は作業精度に直結するため、台直しカンナを使いこなすことが重要です。また、紫檀や黒檀などの硬い木材を削る際にも活用されます。

台直しかんな

d. 際カンナ

木材の端部や細かい角の部分を加工するためのカンナです。狭い箇所や段差部分の仕上げに使用され、右勝手・左勝手の種類があるため、作業内容に応じて選択します。

際かんな

e. 面取りカンナと丸カンナ

  • 面取りカンナ: 木材の角を斜めに削り、滑らかに整えます。安全性を高めるだけでなく、見た目にも美しい仕上がりを作るのに役立ちます。
  • 丸カンナ: 曲線や丸みのある形状を作るためのカンナです。円柱やアーチ状の部材を加工する際に活躍します。

f. 反り台カンナ

台が曲面状になっており、凹面や曲面を仕上げるのに適したカンナです。通常の平カンナでは加工が難しい部分でも、反り台カンナを使えばスムーズに作業が進みます。

反り台かんな

g. 脇かんなとひぶくらカンナ

木材の内側に曲線を作るためのカンナです。内側を滑らかに仕上げることで、器や曲線的なデザインの家具など、独自の形状を持つ作品を制作する際に使用されます。

脇かんな

h. 溝カンナ

木材に溝を掘るための専用カンナです。棚板を支えるための溝や、引き出しのレール部分など、接合や構造を強化する加工に利用されます。

i. 南京カンナ

小型で独特な形状を持ち、手のひらサイズで細かい装飾や仕上げ加工に最適です。特に繊細なデザインや小物製作に活躍します。

まとめ

カンナは木工のプロセスで欠かせない道具であり、その種類と用途を理解することで作業効率と仕上がりの質を大きく向上させることができます。どのカンナもそれぞれの役割があり、適材適所で使い分けることが重要です。

なお、カンナの具体的な使い方については、また別のブログで詳しくご紹介します。

木工は奥が深く、自分の手で作る楽しさを味わえる趣味です。これを機に、カンナの使い方をマスターして、よりプロフェッショナルな仕上がりを目指してみてはいかがでしょうか?

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